圧倒的な存在感と低音の甘いベルベットボイスの持ち主で、映画「ハリーポッター」シリーズのセブルス・スネイプ役など幅広い役を演じてきた俳優アラン・リックマン。
アラン・リックマン
Alan Rickman
■本名 アラン・シドニー・パトリック・リックマン
■生年月日 1946年2月21日(2016年1月14日 69歳没)
■出身地 イギリス・ロンドン アクトン
■身長 185㎝
■職業 舞台俳優・映画俳優・監督
■配偶者 リマ・ホートン(2012年~2016年)
アランは、工場労働者の父バーナードと母マーガレットの間に、兄(デヴィッド)・弟(マイケル)・妹(シーラ)の4人兄弟の次男として生まれました。
父バーナードはアランがまだ8歳のときに肺がんで亡くなりました。
母マーガレットは後に再婚しましたが、数年後に離婚し女手一つで4人兄弟を育て上げました。
アランが最初に舞台に立ったのは5歳の頃で、その後学校に上がり舞台を踏んでいくうちに演じる事に興味を持っていったそうです。
スポンサーリンクアランリックマンの若い頃
アランは、ドラマや舞台に出演したい学生にとって人気のあるロンドン・ハマースミスのラティマー高等学校へ奨学金で通いました。
アランは生まれつき言語障害を持っていましたが、このラティマー高校で発声と発音を鍛錬し彼の持ち味である優しい声が磨かれていきました。
アランの特徴的な低くて優しい甘い声は、のちに「ミルクチョコレートボイス」「ベルベッドヴォイス」と形容されるようになりました。
18歳になったらグラフィックデザインを学ぶことを決意していたアランは、チェルシー芸術デザイン大学を卒業後グラフィックデザインの仕事を始めました。
ですが、演じることを諦められず俳優のための職業訓練を学ぶため、ロンドンの名門 RADA(王立演劇学校)のオーディションを受けることにしました。
そしてロイヤルシェイクスピアカンパニー (RSC) の舞台で、現代演劇と古典演劇の作品に出演するようになっていきます。
舞台に立ったアランはどんどん頭角を現し始め1985年の39歳の時、舞台『危険な関係』のヴァルモン子爵役でトニー賞にノミネートされ大ブレイクを果たします。
その3年後の1988年に公開された映画『ダイハード』で、テロリストのリーダーであるハンス・グルーバー役で映画初出演を果たしました。
さらに、2001年のアラン55歳の年に公開された映画『ハリーポッター』シリーズのセブルス・スネイプ役などの出演で、次々と広く注目を集めていくこととなりました。
スポンサーリンクアラン・リックマンの妻はリマ・ホートン
リマ・ホートン
Rima Horton
■本名 リマ・エリザベス・ホートン
■生年月日 1947年1月31日(76歳)メ※2023年現在
■出身地 イギリス ロンドン ベイズウォーター
■身長 不明
■職業 労働党・政治家、講師
■配偶者 アラン・リックマン(2012年~2016年)
アランがリマに初めて出会ったのは、チェルシー芸術デザイン大学に通っていた頃で、アランは19歳、リマは18歳の後輩でした。
当時二人は演劇グループに所属しており、そこでリマはアランと共演し、サウスホール・ミュージック&ドラマ・フェスティバルで最も有望な若手賞を受賞しました。
I HAVEN’T SEEN THIS PHOTO OF ALAN AND RIMA IN THE EARLY DAYS BYE THIS IS SO CUTE pic.twitter.com/dwkQypIMEW
— maru (@godrickman) August 21, 2021
その後1965年以来50年間、二人はお互いのベストパートナーとしてずっと一緒に人生を歩んできました。
アランがプロの俳優になる一方で、リマはそれまでキングストン大学の講師をしていましたが、政治の世界に進出していきました。
1986年リマが39歳の時、ケンジントン・チェルシー・ロンドン自治区議会の労働党議員に当選しました 。
リマは市議会議員時代、党首として教育に関する広報担当者を20年間務めた後、2006年5月に市議会議員の議席を退きました。
アランはインタビューでリマについてこのように語っています。
「あらゆる関係には独自のルールがあることが許されるべきだと思います。彼女は優しい人です。信じられないほど優しく聖人のような人なのです。」
そして2012年にアラン66歳、リマ65歳のとき、二人はニューヨーク市で極秘に結婚しました。
実はその年、アランはすい臓がんの診断を受けていました。
それを受けてアランとリマは正式に結婚することにしたのです。
アランは自身のすい臓がんを世間には公表せず、親しい友人と家族にのみ知らせ、通常通り仕事をすることを選択しました。
二人は3年後の2015年まで、結婚したことを公に発表しませんでした。
スポンサーリンクそしてアランは公表後、インタビューに笑顔でこう答えていたそうです。
私たちは最近結婚したばかりです。誰もいなかったのが良かった。ニューヨークでの結婚式の後、ブルックリン橋を2人で歩いて渡って昼食をとりました。そして、リマに200ドルの金のバンドリングを買ってあげたのですが、一度も彼女はつけてくれません。」
結婚してからわずか4年しか経っていませんでしたが、アランはすい臓がんと6か月の闘病の末、2016年1月14日に69歳の若さでその生涯を終えました。
アランはまた、亡くなるまで慈善活動と政治活動にも自身のプラットフォームを利用していました。
アランはリマのことをこのようにも話しています。
「私たちは他のカップルと同じように、沢山のことを経験してきました。私は彼女を本当に尊敬しています。リマと私は部屋に座ってただ本を読んでいても、一時間お互い何も言わずにいたら、彼女が何か読んでくれて二人で笑い始めるんです。」
アランとリマの間に子供はいませんでした。
このことについてアランは次のように語りました。
「これに関わっているのは私だけではなく、ここにはもう一人(リマが)いるのです。私は家族が欲しかったと思います。理想では、12歳、10歳、8歳の3人の子供が私たちのもとに生まれてきて、私たちはその家族にとって素晴らしい親になれるのではないかと時々思うのです」
映画『アリス・イン・ワンダーランド』がアランの最後の遺作と言われていますが、アランは映画『切り裂き魔ゴーレム』に出演する予定でした。
それは残念ながら叶えられず、最終的にアランと共演することの多かった俳優ビル・ナイがアランの代役となりました。
ビル・ナイはアランの死去後、次のように述べています。
「当時はアランがどれほどの病気だったのかよくわかっていませんでした。彼を失うことは明らかに、誰にとっても大きな損失でした」
リマと家族は声明で「俳優兼監督のアラン・リックマンが癌のため家族と友人に見守られながら、69歳で亡くなりました。」と発表しました。
スポンサーリンクアラン・リックマンの超絶おすすめしたい映画15選‼
イケオジ好きな私が厳選するアラン・リックマンが輝いている超絶おすすめ映画をご紹介します‼
映画『ダイ・ハード』(1989年公開/アラン42歳)
■アクション・スリラー
■ハンス・グルーバー役
【あらすじ】
NY市警の刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、クリスマス・イヴにロサンゼルスの高層ビルで起こったテロ事件に巻き込まれ、人質に取られている妻を救うため一人でテロリストと戦うことになる。
悪役なのに、知的でクールでカッコいいという、アランの名演技にファンが多い作品です。
ドイツのテロリストのリーダー、ハンス・グルーバーを演じたアラン。
舞台で活躍してきたアランが初めて映画に出たデビュー作ですが、主役を食う勢いの存在感を放つアランに注目です。
【映画を観た人の感想】
マクレーン刑事とテロリストのリーダーハンスの無線での駆け引きは観ていて非常に面白かった!
【映画を観た人の感想】
ハリーポッターのスネイプ先生で有名だけどこの悪役で80年代最高の悪役と言われた
「1、2、3で落とすからね」と言われていたのに、「1」で10mの高さから落とされての顔は演技ではなく本当に驚いているそうです(笑)
映画『愛しい人が眠るまで』(1991年公開/アラン45歳)
■ドラマ・ファンタジー
■主演・ジェイミー役
【あらすじ】
恋人を亡くした女性ニーナが、亡き恋人ジェイミー(アラン・リックマン)の幽霊と再会し、ジェイミーとの交流を通じて恋人の死を乗り越え次のパートナーとの人生を手にするために前に進んでいく。
アランの演技力に脱帽するような映画として、今もなお人気のこの映画。
昨日、ミッドサマー見てきたんだけど、エンディングロールで流れてる曲、どっかで聞いたことあるなと思ったら、映画「愛しい人が眠るまで」でアラン・リックマン達が歌ってたやつだ!
— サヤ (@nyanya_bower) June 22, 2023
スッキリ(*´ч ` *) pic.twitter.com/iXVpIqJODq
【映画を観た人の感想】
死んだ後に幽霊になって悲しむ恋人のもとに現れる男性チェリストの役なんだけど、最後でもう泣いてしまうくらいすごく切なくて好き
【映画を観た人の感想】
アランの映画で一番好きなのが『愛しい人が眠るまで』DVDになってないのが悲しい。
とても人気のある映画にもかかわらず、日本ではDVD化されていないのが残念です。
映画『ロビン・フッド』(1991年公開/アラン45歳)
■ドラマ・アドベンチャー
■ノッティンガムの司法官ジョージ
【あらすじ】
ロビン(ケビン・コスナー)が、故郷の城が焼き討ちにあい、父親も殺されたことを知り、代官に立ち向かうために反乱を起こして戦うことになる。中世イギリスの英雄ロビン・フッドの半生を描いた作品。
主役を食う勢いの存在感!アランの演技力の素晴らしさが高く評価されている作品の一つです。
【映画を観た人の感想】シェラフの怪演が子供ながらに強烈に印象に残り面白かった!
【映画を観た人の感想】アランの役は残酷非道であるのに時々上品さを感じられて、時折お茶目。何故か憎めないキャラクターを演じていてさすが!!と思った
アランはノッティンガムの司法官ジョージとしてロビンの父を殺害する役を演じており、この役でアランは英国アカデミー賞、助演男優賞を受賞しました。
スポンサーリンク映画『いつか晴れた日に』(1996年公開/アラン50歳)
■ドラマ・ロマンス
■クリストファー・ブランドン大佐役
【あらすじ】
19世紀のイギリスを舞台に、ダッシュウッド家の3人の娘たちの恋愛模様を描く。父親を亡くした3人の娘たちは、財産を相続できず、小さなコテージで生活することに。長女のエリノアは謙虚で誠実なエドワードに惹かれていくが、3姉妹と母は程なく叔父のミドルトン卿の別荘バートン・コテージに移り住むこととなり、エドワードもまた母のいるロンドンに呼び出され、エリノアとエドワードは互いの想いを伝えられずに離れ離れになってしまう。
ジェーン・オースティンの小説が原作。
主演のエマ・トンプソンが自ら脚本を手がけた作品で、3人の貴族の織り成す恋愛模様が複雑に絡み合い、田舎の美しい風景と共に豪華キャストで描いた作品です。
【映画を観た人の感想】この映画を観たあとのフワフワとした幸福感が抜けない
【映画を観た人の感想】アラン扮する大佐が、恋に奥手ですごくヤキモキするけど、とっても可愛い!!ファンなら観るべき!
アランの愛する人を一途に想う姿にとにかく心打たれると、ファンの中でも一二を争う作品です。
アランは主演のエマ・トンプソンとは、共演することがとても多いことで有名で、なんと8作品での共演をしています。
スポンサーリンク映画『ラスプーチン』(1996年公開/アラン50歳)
■ドラマ・歴史
■ラスプーチン役
【あらすじ】
ロシア帝国末期の政治家であるラスプーチンの生涯を描く。ラスプーチンは皇帝ニコライ2世の信任を得て、政治家的な力を持つようになりますが、その権力をめぐって陰謀が渦巻いていく。ラスプーチンの人間性や彼が歴史上どのような役割を果たしたかについて掘り下げた作品。
【映画を観た人の感想】アランが神演技すぎて鳥肌!!こんなん最高に決まってる
【映画を観た人の感想】アランの演技をきっかけにロマノフ王朝の史料を読み漁るほど演技が素晴らしかった
この映画でアランは、エミー賞とゴールデングローブ賞・主演男優賞などを受賞し、高く評価されました。
映画『マイケルコリンズ』(1997年公開/アラン51歳)
■ドラマ・戦争
■エイモン・デ・ヴァレラ役
【あらすじ】
アイルランドの独立運動家であるマイケル・コリンズの生涯を描いた映画。916年、英国軍の前に敗北し、逮捕されたアイルランド革命軍のコリンズとボーランドは、釈放後再び独立運動へと身を投じていく。
【映画を観た人の感想】嫌々な顔で女装をするアランが、何度思い出しても笑える!
【映画を観た人の感想】アラン・リックマンのデ・ヴァレラは実物に超ソックリ!
アランとリーアム・ニーソンの共演で面白くないはずがない‼勉強にもなるとても良い映画です。
映画『ドグマ』(1998年公開/アラン52歳)
■コメディ・ドラマ
■大天使:メタトロン役
【あらすじ】
天国から追放された二人の堕天使が、抜け道を見つけて天国へ帰ろうとするが、それが成功すると世界が消滅してしまうため、現代におけるキリストの末裔がその二人の天国への帰還を阻止するため奮闘する。
【この映画を観た人の感想】アランのぶっ飛んだ演技に圧巻!まさかこんな姿を見れるなんて(笑)
【映画を観た人の感想】マジ系宗教コメディ映画で、ちょいちょい笑えてしまう。この映画のアラン・リックマンが忘れられない!
アランの衝撃的な姿が見られる作品として、ファンの中で記憶に残る作品と愛されています。
映画『ギャラクシー・クエスト』(1999年公開/アラン53歳)
■SF・アクション
■アレキサンダー・デーン、ドクター・ラザラス役
【あらすじ】
20年前の大人気SFテレビシリーズ「ギャラクシー・クエスト」に出演した今や売れない俳優たちが、本物の宇宙人サーミアンに遭遇し、宇宙の危機を救うはめになる奮闘を描くSFコメディ。
人気SFドラマ・映画シリーズ『スター・トレック』のパロディが満載のSFコメディです!
【映画を観た人の感想】戦わないシガニー・ウィーバーやトカゲ頭のアラン・リックマンが観られるSFコメディの名作!
【映画を観た人の感想】映画館で見て大爆笑しそして元気になって帰ったww
とにかく笑えて面白い、コミカルなアランが見れる最高傑作!!アランの「トカゲヘッド」に注目です。お色気シガニー・ウィーバーとの共演も楽しいです☆
映画『シャンプー台の向こうに』(2001年公開/アラン55歳)
■ドラマ・コメディ
■フィル・アレン役
【あらすじ】
ヨークシャーの小さな町キースリーで理髪店を経営するフィルと息子のブライアンが地元で開催されるヘア・ドレッサーコンテストに出場することを決め家族の修復をしていく。しかしそこへ、10年前に家出した母シェリーが現れ…。
マイナー映画ですが根強い人気!美容師役のアランの演技力と共演率高い俳優ビル・ナイとの対決も観られます!
【この映画を観た人の感想】一つの映画にいろんな問題が詰まってる映画。アランがかっこいい。ビル・ナイが悪役なのがまた良い。
【この映画を観た人の感想】地味な映画だけど、笑える映画。アランの足裏が衝撃的!
この映画でアランと共演していたリーアム・ニーソンの妻であるナターシャ・リチャードソンの記事はこちらです。
映画『ラブ・アクチュアリー』(2003年公開/アラン57歳)
■ロマンス・コメディ
■ハリー・トレバー役
【あらすじ】
クリスマスシーズンのロンドン、イギリス首相と秘書、最愛の妻を亡くした男とその義理の息子、そしてその息子の初恋など…クリスマスまでの5週間に織りなすいろいろな形の恋愛模様が往年のヒット曲と共に次第に繋がっていく。
【この映画を観た人の感想】
名優ぞろいでオムニバスだからとっても観やすいし、心がほっこりする、何度でも観たい最高の恋愛映画。
【この映画を観た人の感想】
みんな好きだし笑えて泣けてクリスマスにぴったりの映画だった!
若い女の子に誘惑されて、ついタジタジになって浮気心を持ってしまう⋯そんなアランが見れます。ほんわか心温まるXmasシーズンが近づくと見たくなる映画としてファンの間で大人気な映画です。
映画『パフューム ある人殺しの物語』(2006年公開/アラン60歳)
■ドラマ・スリラー
■アントワーヌ・リシ
【あらすじ】
18世紀のパリを舞台に、超人的な嗅覚を持つ香水調合師が究極の香水を生み出すために犯したタブーを描く。
この映画は、パトリック・ジュースキントの小説『香水 ある人殺しの物語』が原作です。
【この映画を観た人の感想】
娘に過保護なパパ役のアラン・リックマンも良かった。
【この映画を観た人の感想】
大ハーレムのシーンが有名ですが、その際のアラン・リックマンの演技がすごく良いので見てほしい。
この映画は、独特な雰囲気と映像の美しさが話題となり、多くの映画賞にノミネートされました。衝撃的な内容についつい見入ってしまう映画です。
映画『スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007年公開/アラン61歳)
■ドラマ
■ターピン判事役
【あらすじ】
19世紀末のロンドン、無実の罪で投獄された理髪師ベンジャミン・バーカーが、15年ぶりにロンドンに舞い戻り、スウィニー・トッドと名を変えて復讐をはじめる。
スティーブン・ソンドハイム作の同名ミュージカルをティム・バートン監督&ジョニー・デップ主演で映画化した作品です。
【この映画を観た人の感想】
音楽も役者も物語も最高にかっこ良くて鳥肌立ち続けたけどとにかく…ショッキング…
【この映画を観た人の感想】
内容は最高にダークだけどミュージカル調だから綺麗でした
原作がミュージカルの舞台なだけあり、出演者たちの歌声も聞けてしまう映画。かなり残忍な映画なので観て怖過ぎて驚く方多数な映画でもあります。アランの娘を思うパパぶりを見ることが出来ます。
映画『ハリーポッターと謎のプリンス』(2009年公開/アラン63歳)
■ファンタジー
■セブルス・スネイプ役
【あらすじ】
ホグワーツ魔法魔術学校で6年目を迎えたハリー。ある時謎の教科書を手に入れ、恋に落ち、ヴォルデモードを倒す鍵を握る記憶を取り戻そうとするのだが…。
この回では、スネイプの過去や秘密が明らかになる重要な回となっており、謎のプリンスが誰であるのかがわかります。
【映画を観た人の感想】
スネイプ先生の魔法を唱えている声本当に魔法にかかりそう
【映画を観た人の感想】
スネイプ先生の過去を知ってしまうと、もう涙なしには見られない
映画『ハリーポッターと死の秘宝Part2』(2011年公開/アラン65歳)
■ファンタジー
■セブルス・スネイプ役
【あらすじ】
魔法省やホグワーツまでもが死喰い人の支配下に落ちる中、ハリー、ロン、ハーマイオニーはヴォルデモート打倒のカギを握る「分霊箱」を見つけ出す旅を続けていた。しかし、その間にもヴォルデモートは着実に力を蓄えていた。
【映画を観た人の感想】
今際の迫真の演技は名優ならでは!涙を誘わずにはいられない…
【映画を観た人の感想】
スネイプのハリーに対する真実が明らかになり、ハリーとふたリで話すシーンが印象的
とにかくスネイプ先生が悲しい!そして好きになってしまいます!
映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(2015年公開/アラン69歳)
■軍事サスペンス
■フランク・ベンソン陸軍中将役
【あらすじ】
イギリス軍のキャサリン・パウエル大佐が、アメリカ軍のドローンを使い英米ケニアによる捕獲作戦を指揮していたところ、テロリストが自爆ベストを着用して犯行予告映像を撮影し、今まさにテロを決行しようとしていることが発覚する。英米ケニア合同軍は、テロの被害を未然に防ぐべく、捕獲を諦め、攻撃を決定する。しかし、目標のそばの路上で隣に住む少女がパンを準備を始めるため良きせぬ民間人の巻き添え被害の可能性が生じてしまう。
【映画を観た人の感想】
緊迫感がずっと持続していてスリリングで画面から目が離せない!
【映画を観た人の感想】
ドローンによる空撮や昆虫型のドローンだったりと、時代を感じるしここまで進化してるとは…!
こちらの作品がアランの遺作ではありませんが、映像として最後の映画となりました。
アラン・リックマンの日記
アラン・リックマン著書の「Madly, Deeply: The Diaries of Alan Rickman」が2022年10月18日にイギリスとアメリカにて英語版が発売されました。
25年間分のこの日記には、1993年から2016年の亡くなるまでのアランの私生活にまでおよぶ内容がストレートな文章で書き綴られています。
この日記は、アラン自身が元々出版するために書き溜めた日記で、その文章はまるで親しい友人と会話しているかのようなものになっており、27冊にも及ぶ日記を1冊にまとめたものです。
さらに、アランの俳優人生が始まった1974年から1982年までの初期の日記の抜粋もこの本に含まれています。
そしてこの本の序文には、アランと共演することがとても多かった女優エマ・トンプソン、そして妻リマ・ホートンによるあとがきも一緒に掲載されています。
アランの日記は本だけではなくオーディオブックにもなっており、そのナレーションには映画『ハリー・ポッター』シリーズに出演していたアルフレッド・イーノック(ディーン・トーマス役)とボニー・ライト(ジニー・ウィーズリー役)、そして、アランの親友スティーブン・クロスリーも制作に参加しました。
このアランの日記の内容には、舞台や映画の裏話など俳優活動についても赤裸々に書かれており、作品の制作過程や共演者とのエピソード、批評家や観客の反応なども語られています。
なかでも興味深いのは、映画『ハリーポッタ』シリーズでスネイプ役を演じた際に、今までと同じような型にはまった悪役なら演じたくなかったアランに対し、作者であるJK・ローリングはスネイプ役を演じてもらうためスネイプの秘密に関するヒントを僅かにアラン伝えていたこが明かされています。
映画『ラブ・アクチュアリー』では、浮気心を持った夫役を演じたことに対し、本当は罪悪感があったこともかかれていました。
また、自身の私生活にもふれており、自分の家族や友人、恋人について、自身の政治的な見解や社会問題への関心、なかでも50年間連れ添った妻リマについてや、すい臓がんの闘病生活について、そして死別までの様子も書かれています。
この本の序文は、アランと親友であり最も多くの作品で共演した女優エマ・トンプソンが書いており、エマはアランとの思い出や、人柄、魅力について熱く語り、アランへの敬愛と尊敬の念を持って伝えられています。
そして妻であるリマがあとがきを書いており、アランとの幸せな日々の想い出や、アランが日記を書くことに対するその思いなどについてが書かれています。
トム・フェルトンのInstagramでは、書店で並ぶトムの回想録本『Beyond the Wand(ビヨンド・ザ・ワンド): The Magic and Mayhem of Growing Up a Wizard』のすぐ横にアランのこの本が一緒に並べられている様子がアップされました。
残念ながらアランの本の日本語版は出版されていないようです。日本語版がぜひぜひ出てくれることを期待します!
アラン・リックマンの遺作と最後の仕事
映像としての最後と声を担当した遺作の映画
アランの映像としての最後の作品となったのは、『アラン・リックマンの超絶おすすめしたい映画15選』の中でご紹介した、映画『アイ・イン・ザ・スカイ/世界一安全な戦場』でした。
そして声だけの出演となりましたが、映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』のアンダーランドの長老であるイモムシのアブソレムの声を担当したのが映画の作品としては遺作となりました。
こちらからアランの美声をお聞きください☆
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最後の仕事だったのは…
映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が最後の仕事ではなく、こちらのカメがイチゴを食べる…というこの動画のナレーションをアランが担当していたことが話題となっており、これが「最後の仕事」だったといわれています。
この動画を見ることで寄付されることになり、動画で得られた広告収入は児童・難民支援団体に寄付されるということです。
闘病生活のなか、それでも世の中に対して自分にできることをと貢献したアランを私は尊敬しています。その動画がこちらです。
心に残るあのバリトンボイスがもう聞くことができないのは非常に悲しく残念なことです。
ですが、アラン・リックマンが出演した数々の作品は、今もなお私たちが映画というものを愛するかぎり輝き続けていくことでしょう。
アランの出演した映画を片っ端から見たくなってきました(笑)