愛する家族や賑わした過去とは?若き日の人生をプレイバック
存在感のある名演技と、幅広い役柄でジャンルを問わず活躍し続けている俳優ドナルド・サザーランド。
彼の息子である、俳優キーファー・サザーランドもまた父親譲りの演技力で世界を魅了していますが、実はドナルドにはキーファー以外にも4人の子供たちがいます。
そしてドナルドは、若い頃にある有名女優とのW不倫で世間を賑わしたという過去があります。
この記事では、そんなドナルドの人生と家族について調査してみました。
ドナルド・サザーランド
Donald Sutherland
■本名 ドナルド・マクニコール・サザーランド
■生年月日 1935年7月17日 (年齢 88歳没)※2024年6月20日死去
■出身地 カナダ ニューブラウンズウィック州セントジョン
■職業 俳優
■身長 192㎝
■配偶者 ロイス・ハードウィック(1959年~1966年)、シャーリー・ダグラス(1966年~1970年)、フランシーヌ・ラセット(1972年~)
■子供 俳優キーファー・サザーランド(1966年生)、レイチェル・サザーランド(1966年生)、ローグ・サザーランド(1974生)、俳優ロッシフ・サザーランド(1978年生)、アンガス・レッドフォード・サザーランド(1980年生)
■孫 女優サラ・ジュード・サザーランド、セオドア・サザーランド
若い頃のドナルド・サザーランドの意外な過去
身体が弱く4年間寝たきりの生活
ドナルドの父フレデリック・サザーランドは、営業職で地元のバスやガス・電力会社の経営者、母ドロシー・マクニコルは数学教師という両親の間にドナルドは生まれました。
ドナルド曰く、父フレデリックは亭主関白で独裁的な人だったのに対し、母ドロシーは愛情深く優しい人という昔ながらの典型的な一家の中で育ちました。
ドナルドの幼い頃は身体が弱く、物心がついてから最初に話した言葉は「首」だったというエピソードも。
なぜならそこにずっと痛みを感じていたからで、それは幼少期に発症したポリオが原因だったようです。
現在も当時の病気の影響で、片方の足がもう片方の足よりも短くなってしまうという後遺症が残っています。
他にも、肝炎とリウマチ熱も発症した事があり、一時期4年間寝たきりの生活を送るなど幼少期の健康面では大変苦労しました。
スポンサーリンク14歳で地元ラジオの最年少DJで人気に
ドナルドは14歳の頃に放送業界に憧れ、地元カナダのローカルラジオ局CKBWのラジオ番組で最年少DJとして人気をがありました。
その後トロント大学に進学した彼は、エンジニアを目指し資格も取得しましたが、しだいに演劇に興味を持つようになります。
ドナルドは本格的に演技を学ぶためにイギリスへ渡り、少しづつ舞台に立つようになりました。
1963年にプロデューサーのウォーレン・キーファーの勧めで映画『生ける屍の城』に出演し映画デビュー。
その後はアメリカへ移り、映画『特攻大作戦』(1967年)に出演して注目されブレイクし、その後も映画『M★A★S★H』(1970年)などでその人気を確固たるものにしていきました。
スポンサーリンクドナルド・サザーランドの若い頃の代表出世作5選
映画デビューを果たしのは29歳からと意外に遅咲きでした。そんなドナルドの出世作となった5作品はこちらです。
年齢 | 年齢 | タイトル |
---|---|---|
1967年 | 32歳 | 「特攻大作戦」 |
1970年 | 35歳 | 「M★A★S★H」 |
1971年 | 36歳 | 「コールガール」 |
1978年 | 43歳 | 「ボディスナッチャーズの侵略」 |
1980年 | 45歳 | 「普通の人々」 |
①映画「特攻大作戦」(1967年・当時32歳)
戦争映画/ヴァーノン・ピンクリー役
第二次世界大戦が舞台の映画で、高位将校を暗殺するためドイツの戦線を越えてフランスへの自殺作戦を指揮する任務を与えられた彼は、有罪判決を受けた犯罪者だけを選びチームが作られた。
ドナルドは、任務を受けるまで30年間服役したバーノン・ピンクリーを演じています。
この映画は当時音響効果でオスカー賞、ローレル賞やアメリカン・シネマ・エディターズ賞などを次々受賞しました。
②映画「M★A★S★H」(1970年・当時35歳)
ロバート・アルトマン監督作品。
戦争映画/ホークアイ・ピアース役
朝鮮戦争中の第4077機動軍部隊の外科医の日常的で不条理な毎日を様々なエピソードで描いており、ドナルドは面白くて風変わりなキャラクターを見事に演じ観客に演技の幅を存分にアピールしました。
この映画は公開と同時に信じられないほどの大ヒットとなり予算の23倍以上の興行収入を叩き出しました。
カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞するなど、ドナルドと他共演者、脚本、演出等すべてにおいて称賛される大成功を収めました。
小さな脇役を積み重ねて初めて映画の主役となり、間違いなくドナルドが一躍スターダムにのし上がることに成功した映画と言えるでしょう。
スポンサーリンク③映画「コールガール」(1971年・当時36歳)
サスペンス映画/ジョン・クルート役
ドナルドの最高主演作でもあるこの映画では、幹部が会社から行方不明になった男を探すために雇う刑事ジョン・クルートを演じています。
この映画でドナルドはイメージ賞映画部門優秀主演男優賞を受賞、共演したジェーン・フォンダはアカデミー主演女優賞を受賞し高く評価されました。
ところが、共演がきっかけで二人は不倫の仲になってしまったという事実も…。
これについては別の章で改めて解説します!
④映画「ボディ・スナッチャーズの侵略」(1978年・当時43歳)
SFスリラー映画/マシュー・べネル役
ドナルドは、人間がエイリアンの複製物になり替わっているのを発見するサンフランシスコの保険検査官役で登場します。
The 70's version with Donald Sutherland repping a white afro. https://t.co/LK26WmGROi pic.twitter.com/56IJHYa9eO
— The Professor (@oPrufissuri) August 24, 2023
この映画は1956年オリジナルのリメイク作品ですが、オリジナルを超える評価が出た稀な作品でもありました。
⑤映画「普通の人々」(1980年・当時45歳)
ロバート・レッドフォード監督のデビュー作品。
ヒューマン映画/カルビン・ジャレット役
長男の事故死から立ち直れない妻と、罪悪感に苛まれ自殺未遂をする次男を繋ぎとめようと奮闘する気のいい夫カルヴィン・ジャレット役を演じました。
Ordinary People (US 1980)
— OnlyGoodMovies (@OnlyGoodMovies) August 23, 2023
Director: Robert Redford
Starring: Donald Sutherland, Mary Tyler Moore, Judd Hirsch, Timothy Hutton
Have you seen this #movie? If so, what did you think? #MovieStills #FilmTwitter pic.twitter.com/Idft3tAxGA
この映画でドナルドはゴールデングローブ賞とドラマ主演男優賞にノミネートされました。
スポンサーリンクドナルド・サザーランドの子供と
年 | 母(妻) | 生年 | 子供 |
---|---|---|---|
1959年~1966年 | ロイス・ハードウィック | ー | なし |
1966年~1970年 | シャーリー・ダグラ | 1966年 | キーファー・サザーランド(双子) |
〃 | レイチェル・サザーランド(双子) | ||
1972年~ | フランシーヌ・ラセット | 1974年 | ローグ・サザーランド |
1978年 | ロッシフ・サザーランド | ||
1982年 | アンガス・レッドフォード・サザーランド |
上の一覧表のとおり、ドナルドの子供は二人目の妻と、三人目の妻との間に合わせて5人います。
①俳優キーファー・サザーランド
ドナルドの2番目の妻シャーリー・ダグラスの長男で、映画「ロストボーイ」やFOXの海外ドラマシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役でも知られる俳優キーファー・サザーランド。
2023年現在は57歳です。
キーファーという名前は、ドナルドがデビューを果たした映画『生ける屍の城』(1964年)を手がけたウォーレン・キーファー監督にちなんで名づけられました。
②レイチェル・サザーランド
そして、キーファーの双子の妹である長女レイチェル・サザーランド。
レイチェルは表に出ることはほとんどありませんが、エンターテイメント業界の舞台裏でプロダクションマネージャーとして働いています。
2023年現在はキーファーと同じ57歳です。
キーファーとレイチェルは双子なだけあって、子供の頃はいつも何かあると二人で分かち合うような仲良しだったようです。
③ローグ・サザーランド
ローグ・サザーランドはドナルドの3番目の妻フランシーヌ・ラセットの長男で、キーファー・サザーランドは異母兄にあたります。
名前はニコラス・ローグ監督にちなんで名づけられました。
ローグは2023年現在49歳で、大手エンターテイメント・スポーツ代理店クリエイティブ・アーティスト・エージェンシー(CAA)のメディア・ファイナンス部門の共同責任者であり、国際映画グループの共同責任者でもあります。
④俳優ロッシフ・サザーランド
俳優ロッシフ・サザーランドは、ローグ・サザーランドの弟で同じく3番目の妻フランシーヌ・ラセットの次男です。
2023年現在44歳で、フレデリック・ロシフ監督にちなんで名づけられました。
ロッシフはカナダのバンクーバーで生まれ、7歳の時に家族でパリに来ました。
プリンストン大学で制作された映画で学生の代役を務めるまで、演技に興味もなくするつもりもなかったそうです。
ところが、自分の演技を見たドナルドが涙を流し「それが君のやるべきことだ」と言われたことをのちのインタビューで語りました。
2013年のインタビューでは「私は父を尊敬しています。俳優になることに全く興味がありませんでしたが、父のしたことにいつも畏敬の念を抱いていました」と語っています。
⑤俳優アンガス・レッドフォード・サザーランド
そして、アンガス・レッドフォード・サザーランドは、フランシーヌ・ラセットの三男にあたり、ロバート・レッドフォードにちなんだミドルネームが付けられました。
2023年現在は41歳です。俳優兼プロデューサーをしています。
1987年に異母兄であるキーファー・サザーランドが悪役として出演した映画「ロストボーイ」(1987年)の続編、映画「ロストボーイ ニューブラッド」(2008年)に出演しました。
孫・女優サラ・ジュードサザーランド
ドナルドの孫は、キーファー・サザーランドの娘であり映画「Veep」で知られる女優のサラ・ジュード・サザーランドです。
2023年現在は35歳です。
父キーファーとサラに関する記事を書いていますので、ご興味がある方はご覧ください☆
ロッシフ・サザーランドと女優セリーナ・シンデンの息子のセオドア・サザーランドもドナルドの孫にあたります。
スポンサーリンクあの有名女優と不倫⁈
ドナルドは、1971年の映画『コールガール』で共演した女優ジェーン・フォンダと交際をしていたことがあります。
Klute is a 1971 film which tells the story of a prostitute who assists a detective in solving a missing person's case. It stars Jane Fonda, Donald Sutherland, Charles Cioffi and Roy Scheider. The movie was written by Andy Lewis and Dave Lewis and directed by Alan J. Pakula. pic.twitter.com/KVzvmNP9J8
— ✨ Cinemanía ✨💙💛 (@Taniawlt) August 21, 2023
当時、双子のキーファー・サザーランドとレイチェルの母親、シャーリー・ダグラスと婚姻関係にあったドナルドですが、シャーリーとの結婚が終わる前にジェーンとの関係が始まったと言われています。
そしてジェーン・フォンダ自身も最初の夫ロジェ・ヴァディムと婚姻関係にあったそうです。
え?W不倫ってこと?
交際が始まったのは映画「コールガール」の撮影が始まる直前からで、その後すぐにドナルドは当時の妻シャーリー・ダグラスと離婚し、ジェーンと同棲を始めました。
On this day, August 23rd, 1973, STEELYARD BLUES starring Jane Fonda and Donald Sutherland opened in London at the Warner West End.. pic.twitter.com/NZVIOBODCT
— On This Day – London Cinema Releases (@Mag1cH0ur) August 23, 2023
ドナルドはジェーンとともに、反ベトナム戦争をテーマとしたドキュメンタリーを制作するなど、当時の反体制文化にもどっぷり漬かっていったといいます。
ジェーンはドナルドのことを「どこか昔ながらの紳士のようなところがある人で、彼の眼が特に魅力的だった」と『ジェーン・フォンダこれまでの私の人生』の回想録の中で振り返りました。
ドナルドは1972年に現在の妻フランシーヌ・ラセットと結婚するまで、ジェーンとはそう長くは続かなかったそうですが、当時のドナルドにとってジェーン・フォンダはとても魅力的に映る存在だったそうです。
スポンサーリンクドナルド・サザーランドのおすすめ映画10選
公開 | 年齢 | タイトル | 主演 |
---|---|---|---|
1989年 | 54歳 | ロックアップ | シルヴェスター・スタローン |
1991年 | 56歳 | バックドラフト | カート・ラッセル |
〃 | 〃 | JFK | ケビン・コスナー |
1993年 | 58歳 | バッフィ/ザ・ヴァンパイアキラー | クリスティ・スワンソン |
1994年 | 59歳 | ディスクロージャー | マイケル・ダグラス |
1995年 | 60歳 | アウトブレイク | ダスティン・ホフマン |
1999年 | 64歳 | ヴァイラス | ジェイミー・リー・カーティス |
2000年 | 65歳 | スペースカウボーイ | クリント・イースト・ウッド |
2012年~2015年 | 77~80歳 | ハンガーゲームシリーズⅠ~Ⅱ・FINAL | ジェニファー・ローレンス |
2020年 | 85歳 | クレイジーズ 42日後 | タイラー・ポージー |
何十年にもわたって数々の賞を受賞し、140本以上の映画に出演してきたドナルド・サザーランド。
そんなドナルドの出演映画の中から、イケオジ映画オタクの私が独断でチョイスした彼の名演技が光るおすすめ映画を10作品ご紹介させていただきます‼
ドナルド・サザーランドは、歳を重ねるごとに名俳優として名作への出演が増していっているのが一目瞭然です。
①映画「ロックアップ」(1989年・当時54歳)
アクション映画/ドラムグール所長役
最高のセキュリティを誇る刑務所を、完璧に運営し続けることに喜びを感じる残忍な男として出演しました。
ドナルド・サザーランドらしいサディスティックな演技が光りました。
②映画「バックドラフト」(1991年・当時56歳)
ドラマ・スリラー映画/ロナルド・バーテル役
バックドラフトという酸素を燃料として爆発を伴う放火火災事件が発生。
その犯人捜索のため別の事件の放火犯として収監されているロナルド(ドナルド)に犯人の心当たりはないかと尋ねると、じらしながらも大きなヒントを与える役として登場します。
当時はドナルドの出演した映画の中では最高の興行収入の1億5,230万ドルを稼ぎ大成功となりましたが、数か月後に出演した映画「JFK」にすぐに越されることとなりました。
③映画「JFK」(1991年・当時56歳)
サスペンス映画/X大佐役
オリバー・ストーン監督作品で、ジョン・F・ケネディ暗殺を描いたこの映画。
ドナルドはこの映画の中で、ニューオーリンズ地方検事ジム・ギャリソン(ケビン・コスナー)にジョン・F・ケネディ大統領暗殺への政府の関与について助言する米空軍の影の大佐Xを演じています。
JFK (Oliver Stone, 1991) starring Kevin Costner, Tommy Lee Jones, Sissy Spacek and Donald Sutherland pic.twitter.com/o6mAS9KKjt
— Brett Gregory (@seriousfeather) August 20, 2023
共演者も才能あふれるキャストで固められたこの映画は見事に大ヒットとなり、8つの賞にノミネートされ2つのアカデミー賞を獲得しました。
興行収入も2億を超え、オリバー・ストーン監督の作品の中でも最高額の興行収入とされています。
スポンサーリンク④映画「バッフィ/ザ・ヴァンパイア・キラー」(1993年・当時58歳)
コメディ・ホラー映画/メリック役
ドナルドは、主人公バッフィーに自分が吸血鬼を追い詰めて殺す運命にあるヴァンパイアキラーであると告げる監視者メリックを演じます。
この映画では、ドナルドと脚本家との折り合いが悪く、ドナルドがセリフを何度も書き換えて即興で演技してしまうことが問題となり、結局ドナルドにキャラクターを自由に解釈することを監督が許可。
結果的には、興行収入で予算の2倍を稼ぐことに成功しました。
⑤映画「ディスクロージャー」(1994年・当時59歳)
ミステリー・スリラー映画/ボブ・ガルビン役
マイケル・ダグラスとデミ・ムーアが出演した映画で、逆セクハラ問題が主人公を破滅へと追い込んでいくという問題作。
この映画の中でドナルドは、マイケル・ダグラスの上司役として登場します。
この映画は賛否両論ありましたが大ヒットし、ドナルドが今まで出演してきたどの映画よりも群を抜いた興行収入を叩き出し、なんと5,500万ドルの予算に対して2億1200万ドルを稼ぎました。
これは、ドナルドが「ハンガー・ゲーム」シリーズまでの出演作品の中で最高額の興行収入となりました。
⑥映画「アウトブレイク」(1995年・当時60歳)
パニック・サスペンス・ミステリー映画/ドニー・マクリントック少将役
違法輸入されたサルが致死性の病気を広めるが、それを阻止するために奮闘するダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)。
ドナルド演じるマクリントック少将は、国内最大の非核兵器を使って小さな町を瓦礫の山にしてしまおうとたくらんでいた…というドナルドの悪役の好演が光りました。
この映画は5,000万ドルの予算から1億9,000万ドルという驚異的な興行収入となり大成功を収めました。
私も当時、映画館へ見に行きました!病原菌に感染した人が印象深く怖かったのを覚えています。
⑦映画「ヴァイラス」(1999年・当時64歳)
アクション・SFホラー映画/ロバート・エバートン船長役
南洋で嵐に遭遇した後に偶然にも衛星探査船を発見。
ところが、その船は宇宙から侵入した電磁波生命体に乗っ取られていた…というSFホラーで、欲深くてずる賢いロバート・エバートン船長役でドナルドは登場します。
John Bruno's Virus – a derivative sci-fi/horror. It hardly breaks new ground, but it is schlocky B-movie fun. A cross between Alien, Terminator & Deep Rising, it stars Jamie Lee Curtis & Donald Sutherland. The pair really don’t have much to say in this silly but enjoyable romp. pic.twitter.com/nlYspk51mJ
— Movies In Focus (@moviesinfocus) August 21, 2023
ホラー映画に出てくるドナルドも天下一品です!賛否両論のある映画ですが私はおすすめです!
⑧映画「スペースカウボーイ」(2000年・当時65歳)
アドベンチャー・ドラマ映画/ジェリー・オニール役
クリントイーストウッドが監督、製作、主演を務めたこの映画。
ドナルド・サザーランド、トミー・リー・ジョーンズ、ジェームズ・ガーナーの4人のベテラン俳優が豪華共演するというこれだけでもワクワクする映画。
イケオジファンである私としては、まさに夢の豪華共演‼そして可愛すぎます(笑)
4人とも米空軍パイロットで最初の宇宙飛行士になるために懸命に働いてきましたが、NASAが宇宙飛行業務を引き継いだことで彼らは退くことを余儀なくされます。
そして旧ソ連の衛星が地球に衝突の危機があり、それを回避できるのは彼らだけということがわかり、4人全員でスペースシャトルに乗り込むことに…この中でドナルドは一番コミカルなジェリー役を演じています。
もちろん製作費の2倍を稼ぐ大ヒット映画となりました!世の中が高齢者の価値をどのように軽視しているのかを面白おかしく描いた作品です。
⑨映画「ハンガー・ゲーム」シリーズ(2012年~2015年・当時77歳~80歳)
アクション・SF映画/スノー大統領役
■映画「ハンガー・ゲーム」(2012年)
■映画「ハンガー・ゲーム2/キャッチングファイア」(2013年)
■映画「ハンガー・ゲームFINAL/レジスタンス」(2014年)
■「ハンガー・ゲームFINAL/レボリューション」(2015年)
ドナルドはパネムのディストピア社会の独裁的支配者であるスノー大統領役で登場します。
「ハンガー・ゲーム」シリーズはどれも好評で人気がありますが、その中でも「ハンガー・ゲーム2/キャッチングファイア」が、シリーズ内でもっとも興行収入が高く前作を1億ドル以上上回る8億6,480万ドルを稼いだメガヒット作となりました。
さらにドナルドにとってこの「ハンガーゲーム」シリーズ4作品の中で一番スノー大統領の悪役としての魅力を演じきれた作品となりました。
ドナルドの貫禄光る名演が印象的です!
2023年1月17日に米国公開予定の『ハンガーゲーム/ザ・バラード・オブ・ソングバード&スネーク』では、残念ながらドナルドはスノー大統領として出演がありません。
ドナルドに変わり、若き日のスノー大統領役として映画「ビリー・ザ・キッド」などに出演したトム・ブライスが演じます。
⑩映画「クレイジーズ 42日後」(2020年・当時85歳)
スリラー映画/エドワード役
人々を「スクリーマー」と呼ばれるゾンビに変える感染症が発生し、外ではゾンビの黙示録が猛威を振るう中、悲観して自殺しようとする主人公が偶然出会う謎の生存者エドワードとして登場します。
85歳というご年齢で、これだけの長セリフをこんなにもスラスラ話せるものかと度肝を抜かれました‼さすがです‼
父ドナルド・サザーランドと息子キーファー・サザーランドの共演作3選
公開 | 年齢 | タイトル |
---|---|---|
1983年 | 父48歳/息子17歳 | ニールサイモンのキャッシュマン |
1996年 | 父61歳/30歳 | 評決のとき |
2015年 | 父80歳/49歳 | ワイルドガン |
父ドナルドと息子キーファーが親子共演をした貴重な映画作品はこちらの3作品です。
映画「ニールサイモンのキャッシュマン」(1983年・父48歳/息子17歳)
コメディ・ドラマ映画/ブライアン役(ドナルド・サザーランド)、ビル役(キーファー・サザーランド)
ドナルドは主人公ノラに想いを寄せる刑事として登場、キーファーは主人公の息子が通う高校の不良生徒役の脇役として登場します。
同じ映画に出ていますが、二人が同じシーンに登場することはありませんでした。
映画「評決のとき」(1996年・当時父61歳/息子30歳)
ドラマ・スリラー映画/ルシアン・ウィルバンクス役(ドナルド・サザーランド)、フレディ・リ・コブ役(キーファー・サザーランド)
親子共演とはいえ対立する役柄なため、この映画でも同じシーンに登場することはありませんでした。
ドナルド・サザーランドは弁護士資格を剥奪された役で、キーファー・サザーランドの役は主人公などに敵対する白人至上主義の役を迫真の演技で演じています。
スポンサーリンク映画「ワイルドガン」(2015年・当時父80歳/息子49歳)
西部劇アクション映画/ジョン・ヘンリー・クレイトン役(キーファー・サザーランド)、クレイトン牧師(ドナルド・サザーランド)
この映画では初めて同じシーンに二人で登場するという夢の親子共演を見ることができます‼
父から受け継がれるものと、子が背負う重荷というテーマの西部劇アクション映画です。
これまでに2本の映画で親子共演をしましたが同じシーンに登場することがありませんでした。
ですが、キーファーはある時父親の年齢を考えると、父との残された時間はもうあまり長くはないことに気がついたといいます。
それからのキーファーは、父と同じシーンで演技ができるぴったりの映画を何年も探していたそうです。
そして脚本家の友人に話しをして協力してもらい、ようやくこの西部劇での夢の親子共演を実現させることができたのです。
キーファーは「撮影期間の7週間は、これまで父と過ごした時間の中でも一番長かったんだ」と語っています。
「あと数日で撮影終了というところで、父と最も長い時間を過ごしてきたことに気づいた。少し遅くなったけど、父と一緒に映画を作ることができた。最高の経験になったよ」とキーファーは英The Independent紙に語っています。
スポンサーリンク父ドナルドと息子キーファーの親子エピソード
■ドナルドは「僕の存在は息子の独創性を妨げてきた」「息子は背が低いだけで外見までそっくり」といったコメントを公の場でしてきた。
■キーファーは容姿や声の低さなど、父親と多くの共通点が自分にもあることを認めています。キーファー自身は「父はきわめて強く、大きな影響を与えてきた」と語っている。
■キーファーがまだ小さい頃の母シャーリー・ダグラスは政治活動に熱心な人で、父ドナルドも仕事でほとんど家にいないことが多く、寂しい時間を過ごすことが多かったという。
■「2歳のとき、キーファーは同じ所を走り回って壁に頭をぶつけた。やめるように注意すると、キーファーは笑わせようとしているだけだと言ったんだ」とドナルド。
■キーファーが4歳のときに両親が離婚し、キーファーは母に連れられトロントで暮らすことになった。
■キーファーが役者の道へ進むきっかけとなったのは、ドナルド自身の出演作である『ニール・サイモンのキャッシュマン』(1983年)の端役をもらってきてくれたことだった。
■当時ドナルドはキーファーが役者を目指すことにあまり賛成はしていなかった。「『この仕事は本当に過酷だから、君にはしてほしくないと』と父に率直に言われたんだ」とキーファーがのちに語っている。
■離婚して4歳から父ドナルドとの時間を持てずに育ったキーファーは、1980年の人間ドラマ『普通の人々』でドナルドと親子を演じたティモシー・ハットンなど、自分より父と長い時間を一緒にすごした役者に嫉妬を感じていたという。
スポンサーリンク■キーファーは「22歳くらいの時、ティモシー・ハットンのところに歩いていって、『僕と父の時間を奪われた。僕は父のもとで大きくなれなかった。父とあの時間がほしかった』と言ったんだ。ティモシーは僕を見て、『酒でもおごらなくちゃいけないね』と言ったよ」とのちに語っている。
■ドナルドもキーファーも共に芸術家ポール・ゴーギャン役を演じたことがある。
■ドナルドはキーファーが出演していたドラマ「24 TWENTY FOUR」を毎回欠かさず見ていたほどの大ファンだったが、第6シーズンに登場したジャック・バウアーの別居中の父親フィリップ・バウアー役のオファーが来た時、息子を殺そうとする役だと知ってそれを断った。
■家族との食事中についうっかりドラマ「24 TWENTY FOUR」の内容を話してしまったキーファーに大ファンのドナルドは大激怒して、キーファーを家から追い出してしまったことがある。
そんなに大ファンになってもらえて嬉しいね(笑)
■ドナルドは 2008 年に息子と一緒にプロジェクトに取り組みたいとコメントし、それから 7 年近くが経ちついに共演という形でその夢を実現した。
■父と子それぞれ別々の人生を歩み、数多くの作品に挑んできた。30年の月日を経てようやくお互いのキャリアをもって夢の親子共演として映画「ワイルドガン」の共演を果たすことができた。
■「名作『黄昏』を観たとき、ヘンリー・フォンダとジェーン・フォンダの親子共演があまりにも純粋で素晴らしかった。いつか僕も父と共演できる企画をと考えていたけれど、ある日父の年齢を考えたら、“もう時間が残されていない”と気づいたんだ」とキーファー。
■「『ワイルドガン』のリハーサルを始めた最初の2週間はプロに徹していた。でも撮影開始の前夜、父に電話して、『明日はちょっと気まずくなるかもしれないと伝えたかった。すごく緊張しているんだ』と言ったら父は笑い出して、『なんてこった、ウ〇コもらしてしまったぞ』みたいなことを言っていたよ」とキーファー。
え?ウ〇コって(笑)
■映画「ワイルドガン」の撮影中にキーファーは、父ドナルドと自分が同じ方法で役作りをしていることに気がつき嬉しかったという。
■「多くの父親は息子と釣りをしたり車をいじったりするけれど、僕は父と一緒に映画を作ることができたんだ。それは今までで最高の出来事だったよ」とキーファーはのちのインタビューで語った。
スポンサーリンクドナルド・サザーランドのエピソード
Donald Sutherland – 1969
— Michael Warburton (@MichaelWarbur17) August 15, 2023
📷 by Lawrence Schiller pic.twitter.com/uojGlDYbui
■身長が192㎝と背が高いドナルドは、他の俳優と目を合わせるために前かがみになるクセがある。
Somehow came across this candid shot of Elliott Gould and Donald Sutherland circa 1974 pic.twitter.com/nshpRHQo19
— Annabel Goldsmith (@Moderns88) August 24, 2023
■1979年(当時44歳)の時に髄膜炎を患い、幽体離脱をするという臨死体験をしたことがある。撮影中に具合が悪くなり、抗生物質のない場所だっため昏睡状態に陥り数秒間死亡した状態になったという。
■その時の臨死体験は、青いトンネルが見えたのでそこへ行くとそのうち白い光が見えてきた。行きたくなかったがなぜか信じられないほどその向こう側に行きたい衝動にかられたという。
■2010年のバンクーバーオリンピックの開会式でカナダの歴史を説明するナレーターとして参加し、オリンピック旗の旗手も務めた。
■映画「1900」でサディスティックで倒錯したファシストな指導者役を演じた自身の演技に大きなショックを受けて、何年もその映画を観ることができなかった。
■2011 年 1 月 26 日にカリフォルニア州ハリウッドのハリウッド ブールバード 7024 にあるハリウッド ウォーク オブ フェームでスターを授与。2730番目の星がキーファーの隣に配置された。残念ながらセレモニーにはキーファーは仕事で欠席。ドナルドは「墓石よりもずっといいね」とお茶目なコメントも。
■映画の雰囲気を観客にうまく伝えるために、映画のオープニングシーンを最初に撮ることを好む。
■3番目の妻フランシーヌ・ラセットが1974年に結婚したと報道されているが、2000年5月にドナルドはデイリーメールの中で、1974年に出会い、結婚するまで16年間一緒に暮らし、結婚したのは1990年8月でだったと述べている。
Donald Sutherland's Odd Ball made the movie. https://t.co/jIJ8S9KL4G
— Barbara G Theurer (@theurerbgt) August 23, 2023
■もともとは彫刻家を目指していた。初めて役を貰った時まで劇場公演の舞台を一度も観たことがなかった。
■三船敏郎を尊敬している。
スポンサーリンク俳優ドナルド・サザーランドの現在は?
御年88歳を迎えた俳優ドナルド・サザーランド。
ドナルドは現在も順調にプロとして活動を続けています。
なんと自らスケジュールに制限をかけることを断固として拒否しているとか。
身体が弱かった幼少期からは想像もつかないほど、80代を迎えても元気に過ごしておられるのは素晴らしいことです。
現在も3番目の妻である女優フランシーヌ・ラセットとカリフォルニア州サンタモニカで一緒に暮らしています。
スポンサーリンクドナルド・サザーランドは幼少期からの大きな大病や健康問題、そして型破りな自分の容姿についていじめを受けるなど、若い頃からあらゆる挫折と向き合いその試練を克服してきました。
ドナルドは自分のことを「醜い男」と自虐的に呼んでいますが、型にはまらずどんなジャンルもこなせる名俳優として、御年でも輝き続けているのは必然というのに他なりません。
最近のドナルドの作品では、私が先ほどご紹介した映画「アローン」(2020年)、そのほかにも映画「ムーンフォール」(2022年)、映画「ハリガン氏の電話」(2022年)に出演するなど精力的に活躍されています。
さらに、1960年代に起きた歴史的裁判の実話の映画「ミランダの犠牲者」(原題「ミランダズ・ヴィクティム」)で豪華キャストと共にドナルドは判事役として出演のほか、アニメ「Ozi – Voice of the Forest」ではアルビノワニ役で声の出演をします。
お髭がよく似合う名俳優ドナルド・サザーランドの記事はいかがでしたか?
今後のドナルドの活躍も楽しみに、応援していきましょう!